アトピーは栄養欠損が原因
ストレスも増悪因子

アトピー性皮膚炎は、アレルギー反応が原因ではなく、タン白質・ビタミン・ミネラルの栄養素不足による皮膚炎・湿疹が発端になっているケースが大半を占めていると分子整合栄養医学的には考えています。

あまり知られていませんが、妊娠中母体に鉄や亜鉛などの栄養不足があると、産まれてくる赤ちゃんの皮膚が弱くなります。また乳児湿疹の多くは母乳もしくはミルク中の亜鉛欠乏が原因です。またビタミンB6、パントテン酸、ビオチンなどのビタミンB群の不足も皮膚炎や湿疹の原因になります。

皮膚細胞が正常な機能と形態を有するためには、皮膚細胞が正常に分化することが重要です。アトピー性皮膚炎の方の皮膚は鳥肌のようにざらざらしていることが多く、これはビタミンA不足による分化異常(皮膚細胞が本来の正常な機能と形態をなさない)なのです。

人間は自分の副腎で副腎皮質ホルモン(ステロイド)を産生しています。ビタミンC・コレステロール・パントテン酸・ビタミンEなどが副腎でステロイドホルモンを作る際に必要になってきます。これらの栄養素が不足することも皮膚炎や湿疹の一因になります。

ストレスがかかると人間は副腎からステロイドホルモンを分泌してストレスに対抗します。ですからストレスが多い方は、ステロイドホルモンの需要が亢進していますので、ビタミンC・コレステロール・パントテン酸・ビタミンEなどのステロイドの材料をしっかり補給していないといけません。受験、就職などを機に皮膚炎が悪化する人が多いですが、これはストレスによる副腎ホルモンの消費が亢進していることが原因です。

女子高生の患者さんで皮膚炎が試験前になると悪化するアトピーの方がいましたが、「お母さんに受験が終わると治るでしょう」と言ったらすごく憤慨されたことがあります。このお母さんは、皮膚炎はアレルギーによるもので受験などが増悪因子ではないと思っていたから私の発言が癪に障ったのでしょう。しかしストレスは紛れもなく皮膚炎増悪因子なのです。