ステロイド、プロトピック軟膏は免疫抑制剤
連用すると依存体質に

アトピー性皮膚炎の治療で処方されるのが、ステロイド(副腎皮質ホルモン)軟膏かプロトピック軟膏です。これらはいずれも免疫抑制剤です。プロトピック軟膏は、ステロイドの副作用が怖い方に最近よく処方されている薬です。しかしプロトピック軟膏は、もともと臓器移植後の免疫抑制剤として使われていた薬を軟膏版にしたもので、ステロイドの比にならないほど強力な免疫抑制剤です。プロトピック軟膏は、リバウンドしないというのを謳い文句にして処方されていますが、ステロイド以上に止めると激しくリバウンドします。免疫抑制剤なので、発がんのリスクがありますし、実際海外では皮膚がんや皮膚悪性リンパ腫の報告もされています。

ステロイドやプロトピック軟膏は、皮膚での免疫反応を抑制することで炎症を鎮め、赤みや痒みを抑え込んでいるだけにすぎません。決して治しているわけではないのです。それどころか、栄養欠損が原因の皮膚炎や湿疹にステロイド軟膏を長期連用するとことで、元来アトピー性皮膚炎でない人が、皮膚萎縮、副腎機能低下、易感染などのステロイドの副作用により本格的なアトピー性皮膚炎様の症状に進展します。これらの薬は、アトピー性皮膚炎を根本的に治しているわけではなく、むしろ病態を悪化させているのです。

プロトピック軟膏は、ステロイドのような皮膚萎縮、副腎機能低下といった副作用はないのですが、長期間塗った箇所ほど治りが悪かったり、ストレスなどが誘引でその部分に再発したりすることをしばしば経験します。これはステロイドでも見られる現象ですが、ステロイドよりもプロトピック軟膏の方が後々の影響が強くでるようです。

ステロイドやプロトピック軟膏を塗ると、すぐに皮膚の赤みや痒みが治まります。逆に言うと、ステロイドやプロトピック軟膏などの免疫抑制剤以外で皮膚の赤みや痒みを抑えてくれる即効性のある薬がないのが現状です。これらの免疫抑制剤の効果を知ってしまうと痒みを抑えるためについついこれらの薬に依存してしまいます。まずはこの依存性から離脱する強い意思がアトピー性皮膚炎の治療において重要になってきます。